ブログパーツUL5 『ハッピーエンドワルツ』 | ふぁんだめんたる・F

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現在、なのはのみ。
二次創作につき、ご注意!
*初見の方は『はじめに』を見ることをお勧めします。
残骸。
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『ハッピーエンドワルツ』
 剣帝レーヴェ様リクエスト、「シリアスラブ?なユーなの」、ちょっと痛くてもしかして死ネタ。
でもたぶん死んでない。
以上、オッケー!な人は続きからどうぞ↓


『ハッピーエンドワルツ』







一瞬にも満たない程の微量な時間の流れの内に、一体、何が起こったのか。
不幸にも、なのははその問いに答えるすべを持たなかった。


唯一の解答は、今彼女の腕の中にあったわけだが。
だからといって、何の役にも立ちはしない。
月色の髪を束ねていたらしかった緑のりぼんは擦れ黒ずみ、名残惜しそうに風に攫われていった。


風が、吹く。
穏やかで乾いたそれに、柔らかな色彩の髪もまた、靡く。
但し、その色彩の持ち主は、ぴくり、とも動かなかった。動くことが出来なかった。


「ュ、ノくん」


声をかけてみる。
掠れて、上手く音にならない出来損ないの想い。


予想通りと言うべきか。
そんな声では、彼に届くどころか掠りもしない。


揺さぶってみる。
手の震えは、心の震えか。
彼に触れることすら容易でない、それは。


結局、その試みは彼女の純白の防護服を赤黒く染めただけで。


乾いた大地は、まるで最初からそれを望んでいたかのように、その真っ赤な水のような、それでいて水よりも粘りをもったような液体を吸っていく。


繰り返される呼吸は、時を増すごとに浅く。
鼓動も、体温も。
命すら、失われつつある事実。
――それを知ったとて、いったい彼女に何ができたというのだろう。何をするべきだったと、いうのだろう。
結局、それら彼女の想いに意味などなく。


「う、ぁあ」


その現実の高き壁を前にして、出来ることなど、何も無いことを悟った時。
あるいは、初めて人は気付こうとするのかもしれなかった。


その胸の、痛みの理由に。


この時のなのはが、そうだったように。

 

 

 

 

 


―――しかし、皮肉なことに、これは最高のハッピーエンドであるらしかった。
少なくとも、『彼』にとっては。
二人の思いや感情、愛といったものは全てすれ違い噛み合わぬまま。
今、フィナーレを迎えようとしているのは、果たして『彼』の命だけだったのか。


その答えは、『彼』も知らない。
ましてや『彼女』、など。






あとがき:レーヴェさんが求めていたのはこんなんじゃない。絶対。

なのは | permalink | comments(1) | trackbacks(0)| -
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この記事に対するコメント

たしかに予想?したものとは違います。だが!前回なにがあったかという説明部分とすれば全く問題なしです。ていうかそれでいいと思ったり。なにはともあれありがとうございます。
剣帝レーヴェ | 2009/04/27 3:07 PM
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