ブログパーツUL5 『starry sky その5 黄昏の白の死天使』 | ふぁんだめんたる・F

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現在、なのはのみ。
二次創作につき、ご注意!
*初見の方は『はじめに』を見ることをお勧めします。
残骸。
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『starry sky その5 黄昏の白の死天使』
 はい。と、いうわけで一応記念更新です。

*ユーなの、NOT幼馴染もので、今度はなのは視点。OKな人は続きからどうぞ↓





『starry sky その5 黄昏の白の死天使』






最近、ちょっとびっくりすることがあった。
いや、正確にいえば、ちょっぴりびっくりな人に、出会った。


丸渕の古めかしい眼鏡の向こう側、驚愕に見開かれた翡翠の色。
束ねることを忘れられたのだろう、揺らめく月色の髪は、男性のそれとは思えないほど、長く。
極めつけに、あのポカン、と壊れて閉まらなくなってしまったのかと疑いたくなる程、見事に開いた口。


それだけ思い出せれば、十分なのはにとって彼は『愉快な人』、もしくは『少し変わった人』として成立する。


確か、無限書庫の委託司書長で、民間の学者さんだったはずだから、そんなものなのだろう。
学者さんって、みんな少し変わってるのかなぁ。


その問いに、彼女の相棒である『不屈の紅玉』−レイジングハートが答えるとすれば、多分絶対に『彼は少々特殊なのですよ、マスター』と諦めと懐かしさを込めて返しただろうが、彼女は今OFFを満喫中なので、それは叶わない。


前々から、話だけは幼なじみのクロノから聞いていたなのはだが、ユーノ・スクライアという人物は、その話のイメージより少しだけ違っていて、少しだけぴったりだった。


「あんなに慌てて、謝らなくても良かったのに‥」


つん、と指先で相棒をつついて見る。
反応無し。


「ちょっと気の毒だった‥かな?」


少し寂しい気もするが、これはなのはの完全なる一人言だ。
誰か聞いていなくとも、最悪話し相手は壁で構わない。


なのはの回想に出てくる彼は、それこそ物凄い速さで百面相をやってのけた後、地に額を擦りつける勢いで謝る、という高速ペコペコを、見ていて気の毒になるほど見事にやってのける。


まぁ、確かにああいう出会い方は心臓に悪い。
初めてユーノを見たときは本当に驚いた。髪を振り乱し無数の鎖を操るその姿は、お世辞にも人には見えなかったし、一瞬なのは達はクロノに葬られた足がある系のゆーれいさんが復讐に来たのか、とわなないた。


じゃあ、私たちにも来るかも、とかと。
さもありなん。


そう思わせるほどの凄まじさが、あの時の彼にはあった。
しかし。
それはほんの一瞬で、瓦解した。


どうやら、クロノに呼び出された時点では、なのは達が来ているということを聞かされていなかったらしく。
所詮、知り合いの気安さでクロノを縛り上げてしまった後に、彼は初めて気が付いたのだ。
赤の他人の存在に。


後で聞いた話によると、ユーノはクロノに呼び出される直前に漸くの眠り−凡そ四日分をとるべく、横になったばかりだったのだそうで。
−無限書庫は地獄部署であるなどという風の便りを下らないもの、と気にも止めなかったなのはも、こうなると認めざるをえないわけだが。


ともかく、地獄から生還した彼を待ち受けていた悪夢の緊急呼び出しに、彼が殺意を覚えたのも無理はない、とはなのはも思うのだ。
だから、とも。


「可哀想だった…よね」


故意的な縁とは言え、せっかくお知り合いになれた相手である。
仲良く、なりたいのだ。
心からそう思う。


「何か、お礼がしたいなぁ」


ふらふらになりながらも、丁寧に心を配りつつユーノはなのは達の相手をしてくれた。
そんなユーノの姿が、何故か心に滲みたのだ。
何か、何でも良い。彼に喜んで欲しい。


「何か、私に出来ること…」
『マスター、八神二佐からメッセージが届いています。それが一番手っ取り早い、あなたに出来ることです』
「レ、レイジングハート…」
『メッセージを再生しますか?』
「…お、お願いします…」


いつから起きてたんですか!とか、言いたいことはたくさんあるが、たくさん過ぎて喉から出すことができない。


火照った頬を隠すため俯いてみたものの、それは相棒にとってまったくの無意味であったことを思い出し、いっそう朱の色を濃くすることになっただけだった。
今のこの間抜けな状態と、先ほどの百面相。どちらがより恥ずかしいかは、まさに神のみぞ知る。


うんと伸びをした。もうやけっぱちだ。そろそろ頭を切り替えなくてはならない。
上司からの連絡はイコールとしてのお仕事であるのだから。
現在の時刻はミッド標準時間でいえばそろそろ夕食の時間であるわけだが、それはあまり関係のないことでもある。曰く、正義の味方に真の休息はない。



「行こうか、レイジングハート」


yesの声を聞きながら、なのはは制服に袖を通した。






あとがき:初期設定よりなのはさんのユーノくんに対する印象が良いです。

なのは | permalink | comments(1) | trackbacks(0)| -
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この記事に対するコメント

[八神一佐]って、はやてこの時点で大佐なの?

ちなみに階級は

・一佐=大佐

・二佐=中佐

・三佐=少佐

尉官に関しても同上
轡箕津 | 2009/07/21 3:26 PM
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